乾電池型の電池にはマンガン電池、アルカリ電池、ニッケル水素電池などがあり、相性の良さから様々な機器に使用することができます。ただし電池を併用する際は、必ず同じブランド、同じ種類、同じ性能のものを使用することが条件です。他にも下の表のように、アルカリボタン電池と互換性のある機器には、一部の酸化銀電池が使用できます。
電池は化学物質が入っているので、暑さや湿気は禁物です。特に高温・高湿、直射日光のあたる場所での保管はさけましょう。寿命が短くなるばかりか、破裂・液もれをおこす恐れがあります。
開封した電池は(+)極と(-)極が接触しないよう、ビニール袋、紙袋などに入れて保管しましょう。また、ショートしないよう、(金属容器もさけてください)ポケットやカバンに電池と一緒にキーホルダーやネックレスを入れることも厳禁なので金属類とは分けて保管しましょう。
「電池の誤飲事故の92%は3才以下の乳幼児」との報告もあります。電池は赤ちゃんや小さな子どもの手の届かないところに保管しましょう。
スイッチの切り忘れに注意
液もれの原因の多くが機器のスイッチの切り忘れです。使った後は必ずスイッチを切りましょう。長時間使わないときは電池を取り出しておくことをおすすめします。
取り換えは全部まとめて
古い電池と新しい電池をまぜて使うと、液もれの原因となり危険です。
使い切ったら早めに取り出そう
使い切った電池をいつまでも機器に入れておくと、電池が液もれなどを起こし、機器の故障につながる場合があります。
充電式電池は、リサイクルができます
ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池など、充電式の電池はすべてリサイクルされるので、電気店などの回収箱へもっていきましょう。日本では、これらは再生資源の利用促進法(リサイクル法)の指定商品となっています。
端子はテープ等で絶縁して
電気容量が残っていると他の金属と触れて発熱・破裂などの事故につながります。必ず絶縁(テープ等で端子をおおい、端子と他の金属が触れ合わないようにすること)をして下さい。「投げる」「分解する」「つぶす」も厳禁です。
ボタン電池はリサイクル
アルカリボタン電池、酸化銀電池、空気亜鉛電池は、日本では電気店などの回収箱へ持っていきましょう。リサイクルされる仕組みがあります。
乾電池を捨てる時は地域の収集方法を確認
乾電池の廃棄は、地域の収集方法に従いましょう。
乾電池の使用推奨期限
「その期限内に使い始めたら性能が充分に発揮できる」という意味です。期限が過ぎても使えなくなることを意味するものではありません。
乾電池への具体的な表示例
2017年6月までを使用推奨期限としている場合の表示です。「表示の場所」は電池本体(底面または側面)または最小包装単位(例:ボタン電池・リチウム電池の場合は台紙)となります。
水銀0使用化
「水銀を一切添加していない」という意味です。
同時に充電して、同時に使用する
電池を2本以上使用する機器には、同時に充電された電池を使用してください。電池の残容量に差があると、容量の低い電池が早くいたんで、液もれなどの原因になります。電池本体に油性ペンなどで購入時期や使用する機器名などを記入し、グループ化して使用されることをおすすめします。
使いきらずに早めの充電を
ニッケル水素電池を使いきると電池に極度のストレスが加わり、電池をいためてしまいます。充電池は電池容量をすべて使いきらずに、1/3~1/4程度の残量で充電する方が電池を長もちさせることができます。
電池指定の充電器を
電池と同じメーカーのものを。「ニカド電池・ニッケル水素電池兼用」か「ニカド電池専用」「ニッケル水素電池専用」か、また「単3形専用」「単3・単4形兼用」かは、用途に応じて選びましょう。
充電量や機能をチェック
「どのサイズを一度に何本充電できるか」「充電完了表示」や「急速充電」が必要かを考えて。「大きさ」は、持ち歩くなら軽くてコンパクトなものを。電源プラグ収納式も便利です。
性能が同じ(銘柄・容量・種類が同じ)ものを同時に充電するのが基本です。
電池の(+)極と(-)極は正しくいれる
逆にして充電すると、電池が使えなくなったり、発熱、破裂することがあります。
充電時間に注意して
充電器によって異なります。取扱説明書で確認してください。充電のしすぎは電池の寿命を縮めます。
充電場所にも気をつけて
テレビやラジオから離れたコンセントで充電しましょう。雑音が入ることがあります。
お手入れもこまめに
(+)極(-)極の接点を、時々乾いた布で拭き、汚れを落としてください。汚れていると充電できないことがあります。