健康経営宣言
『当社に集うメンバーの「安全」・「安心」・「健康」が経営にとって何より大事』であるとの基本認識のもと、健康第一の組織風土の醸成を通じて健全な経営を推進し、『幸せの追求と持続可能な環境が矛盾なく調和した社会の実現』に貢献することをここに宣言します。
社会からお預かりしている従業員一人ひとりの心と身体の健康こそが、当社経営にとっての最も重要な財産であり、日々幸せに活き活きと働くことができる環境を構築・提供し続け、健康経営の実現に向けて取り組みます。
代表取締役 社長執行役員 CEO 只信 一生
健康経営方針
- 当社は、健康意識の向上と社内コミュニケーションの活性化を図りながら、社員一人ひとり健康の維持・増進に努めます。
- 従業員一人ひとりの「安全と健康」確保とともに、ご家族の「安全」・「健康」にも気を配り、持続可能な幸せの実現を目指します。
- 労働環境や制度・仕組み、また地域社会との協調等の視点も重視し、当社に集うメンバー一人ひとりの心身共の健康と働き甲斐・生き甲斐の向上を通じて、社会への貢献を果たします。
取締役 常務執行役員 CHRO 最高健康責任者 三木 勝
健康経営体制図
会社・健康保険組合・労働組合の三位一体となった健康増進活動を展開しています
健康課題と取り組み(戦略マップ)
一人ひとりの心身共の健康増進により、従業員ウェルビーイングと生産性向上の両立を目指しています
重点取り組み
定期健康診断結果および問診データの活用と対策実施
当社では、健康診断結果に基づいた生活習慣の改善を促すとともに、従業員自らが健康に関心をもちヘルスリテラシー向上につながる活動を推進しています。
パナソニックグループの定期健診やストレスチェックをデータ分析した結果、以下のことがわかっています。
①適正習慣数※が多い(0→5項目)ほど、肥満※や身体愁訴の割合が低く、活気がある割合が高いこと
②年齢が上がるとともに複数の健康リスク※を有する割合は増加するが、適正習慣数の少ない同年代と比べて適正習慣数が多いほど平均健康リスク数が少ないこと
③適正習慣数が多いほど平均パフォーマンス(自己評価)は高いこと
※適正習慣数:睡眠、食事、運動、飲酒、禁酒の5項目の適正習慣を併せ持つ数
※肥満:BMI≧25kg/m2の割合
※健康リスク:肥満・高血圧・肝機能異常・脂質異常、高血糖
健康指標の実績と目標
比較的達成の低い「②適正な食事」「③適正な運動」への行動変容促進により、適正生活習慣割合4項目以上の従業員数が、50%以上となることを目指しています。
適正生活習慣割合 |
2021年度 |
2022年度 |
2023年度 |
|
2025年度目標 |
---|---|---|---|---|---|
①適正睡眠(%) |
65.8 |
63.2(▲2.6) |
61.1(▲2.1) |
... |
66.5(+1.5) |
②適正食事(%) |
47.0 |
45.4(▲1.6) |
44.5(▲0.9) |
... |
54.0(+5.0) |
③適正運動(%) |
34.1 |
35.6(+1.5) |
38.5(+2.9) |
... |
40.0(+2.0) |
④適正飲酒(%) |
93.1 |
92.9(▲0.2) |
92.6(▲0.3) |
... |
94.0(+0.5) |
⑤禁煙(%) |
78.8 |
80.2(+1.4) |
80.2(±0) |
... |
81.0(+0.4) |
4項目以上達成率 |
40.2 |
38.5(▲1.7) |
43.2(+4.7) |
... |
50.0(+6.8) |
適正生活習慣の定義(定期健康診断における問診)
①睡眠:
睡眠で十分休養がとれている
②食事:
下記4つのうち3つ以上
(1)早食いをしない
(2)就寝前の2時間以内に夕食をとることが週3回未満
(3)朝食を抜く頻度が週3回未満
(4)朝昼夕の3食以外に間食や甘い飲み物を摂取していない
③運動:
下記3つのうち2つ以上
(1)1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2回以上、1年以上実施
(2)歩行または同等の身体活動を1日1時間以上実施
(3)ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速い
④飲酒:
飲酒頻度が毎日で1日あたりの飲酒量が2合以上でなく、かつ、飲酒頻度が時々で1日あたりの飲酒量が3合以上でない
⑤禁煙:
たばこを吸わない
適正な生活習慣への行動変容促進
「②適正な食事」「③適正な運動」への行動変容促進として、定期開催される安全衛生委員会で周知を行い、
毎年の定期健康診断の問診で、健康指標のモニタリングを行なっています。
②適正食事へのアプローチ:
食育と環境整備の両輪で、活力に重要な「栄養バランスのよい食事」をとることを啓発しています。
- 食育として、全従業員対象とした「オンラインセミナー」や「eラーニング」を企画し、従業員の家族向けにも「食育動画」をICT経由で配信しています。
- 環境整備として、国内全拠点の社員食堂で「健康な食事・食環境」認証を取得しました。また、毎月19日前後には「食育の日」に合わせたメニューの提供と、毎年10月には栄養バランスが整いやすい「カラフルメニュー」を提供しています。
③適正運動へのアプローチ:
コロナ禍での生活変化に伴い、「運動実施」が増加している反面、「歩数」や「歩行速度」が低下していることを踏まえ、体力低下を防止する各種啓発活動を推進しています。
- ウォークラリー(年2回)
- オンラインセミナー(年1回)
- 健康パナソニックエクササイズ(毎朝)
- 歩こう会(年2回)
- 骨密度、血管年齢などの健康測定(年1回)
主な取り組み
パナソニックグループ共通制度も含め、さまざまな取り組みを展開しています。
柔軟な働き方、多様な人材を活かす制度開発・運用
- フルリモートワーク制度、時間単位年休の取得柔軟化、勤務間インターバル
- 男性育児休業取得 ※「出生時育児休業(通称:産後パパ育休)」制度
- 社内副業制度
- ジョブチャレンジ制度
- ファミリーサポート休暇の充実(家族の介護・看護 子の学校行事への参加・不妊治療などにも取得可)
各種健康イベント、ヘルスリテラシー向上
- 「セルフケア、冬の健康、プレシニア、女性の健康」をテーマとしたeラーニング実施
- 健康年齢チェックの周知(定期健康診後に各自セルフチェック)
- 各種オンラインセミナーの開催(熱中症、睡眠)
- 「日本健康マスター検定」の受講推奨、受験料の補助
- 各拠点独自の健康イベント
健康管理サイト整備
- 簡単エクササイズ、待ち時間ストレッチの動画配信
- 「健康クイズ&健康チャレンジ」をICT経由で展開
メンタル不調防止の環境整備
- ストレスチェック結果に基づく職場活性化活動の推進
- メンタルヘルス研修や動画を活用したヘルスリテラシー向上の取り組み
- 復職支援(リワーク・プログラムならびに個別カウンセリング等の専門機関による支援、試し出社制度)
特定保健指導
- 定期健康診断前後に、肥満・肥満予備群等への保健指導の強化
- 健康診断結果等の分析結果、モニタリングのフィードバック
外部からの評価
健康経営優良法人
健康経営優良法人認定制度とは、経済産業省および日本健康会議が共同で優良な健康経営を実践している法人を認定する制度です。当社は2024年3月11日「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」において、『健康経営優良法人』の認定を取得いたしました。
「健康な食事・食環境」認証制度
外食・中食・事業所給食において、継続的に健康的な空間(栄養情報の提供や受動喫煙防止等に取り組んでいる環境)を提供している店舗や事業所を認証する制度です。
国内主要拠点の社員食堂で「健康な食事・食環境」認証を取得しています。