ビデオ用小形シール鉛蓄電池開発

ビデオ用小形シール鉛蓄電池写真

高信頼性シール形鉛蓄電池「LCRシリーズ」の開発

ポータブルビデオが一般家庭に普及する時期に入り、ラフ使用に耐える蓄電池の必要性から、昭和57年(1982)、ビデオ用小形シール鉛蓄電池を開発した。
過放電後の回復を向上させるという課題から入り、特性を定量的につかむため、「物指し」づくりから始める。特定の過放電の後に負荷を外して放置した場合、最悪の特性となることが判明、陽極格子の材料(合金)に起因するものであった。
各種の合金の中から過充電に強い特性の物を選び出し、それによって過放電、過充電の双方に強い蓄電池の開発に成功する。
ただこの合金の量産は、従来の合金と比較して格子の機械的強度が弱いため、極板製造工程において苦労を重ねる。その後、当時のエネルギー変換研究所で、より低コストな高性能の合金を開発。これによって当社のコロイド蓄電池需要拡大のひとつの突破口となった。

※社史史料の社名の表記は当時の名前で掲載しています。