ノウハウ
アンケートのデータ化・集計はどう行うのが正解?ポイントとお役立ちツールを紹介
公開日:2023 / 11 / 27更新日:2024 / 1 / 19
アンケートを実施する目的は、普段あまり聞けない個人のリアルな意見や全体の傾向を集約して事業に活用することです。しかし、せっかく回答してもらえても、そのままでは意味を持ちません。集められたアンケートをデータ化・集計することによって、初めて活用が可能となります。
今回はアンケートのデータ化・集計でありがちな問題を確認しながら、確実に自社事業に役立つ分析結果を得るためのポイントを紹介します。集計に有効性の高いツールについても触れますので、ぜひ最後までご覧ください。
アンケートに関する業務の流れ
初めにアンケートに関する業務の流れを見ていきましょう。一般的には次のような流れになります。
- アンケートの設問設計
- アンケートの実施
- アンケートの回収
- アンケートのデータ化
- データの集計
- データの分析
- レポートにする
アンケート実施の目的はさまざまですが、得られた結果を事業に活用することがほとんどでしょう。そのため、上記の流れの中で特に時間をかけたいのは、データの分析です。分析に十分な時間をかけるためには、前段階のアンケートのデータ化や集計を可能な限り効率化することがポイントになります。
次の章では、アンケートのデータ化・集計についての課題と解決策を中心に解説していきます。
アンケートのデータ化・集計でよくある問題
アンケートのデータ化・集計でありがちな問題としては、以下のようなものがあげられます。
- 入力作業の負担
アンケートを手作業でデータ化する場合、時間と手間がかかるため、担当者への負担が大きくなってしまいます。 - 誤入力の発生
手書きのアンケートからテキストデータにする際、入力ミスや見落としといった人為的なミスが発生する場合があります。 - 回答がない、空欄になっている
一部の回答者が質問に対して回答していない、または必要な情報を提供していない場合、データが不完全になりやすい、正しくカウントされないといった問題が生じます。 - あいまいな記述
Yes、Noのどちらにも取れる回答などあいまいな記述をどのように集計するか事前にルールが決まっていなければ、規則性が崩れ、集計結果の信頼性が低下します。
正しい分析結果を得るためのアンケートのデータ化・集計のポイント
アンケート集計の主なポイントは以下のとおりです。
無効回答の排除
分析データに無効回答が含まれていると、正確に分析ができません。有効回答の定義を明確にしておき、当てはまらない無効回答は取り除く必要があります。また、「無回答」「あいまいな回答」などをどう取り扱うかも決めておき、ルールに基づいた処理を行って、整合性を担保します。
- 完全性の確保
データ入力のミスがないか確認し、集計の際にデータの欠落がないよう処理を行います。データの重複を排除する、異常な値や外れ値を検出した場合の評価や処理についてもルール化し、データとしての一貫性を保ちます。
アンケートのデータ化・集計に便利なツール
アンケートのデータ化・集計を効率化するために活用したい便利なツールに、OCRがあります。
OCR(Optical Character Recognition)は、光学文字認識とも呼ばれる技術で、手書き文書や印刷された文書をテキストデータに変換できるソフトウェアのことです。
アンケート用紙に手書きされた回答をスキャンし、テキストデータへの自動変換を行います。手作業で回答を入力する手間を省き、回答用紙のデジタル化を迅速かつ正確に行えます。大量のアンケート用紙を短時間で処理できるため、大規模なアンケートにも対応可能です。手作業では時間がかかる作業を、自動化できることが大きなメリットです。
アンケートに限定せずOCR 導入のメリットについては、次の記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。
今回はOCRの中でも特にお勧めの、WisOCRの機能やメリットを解説します。
WisOCRは、手書き文書も高精度にデータ化できるAI-OCRソリューションです。独自の「ハイブリッド型AI-OCRエンジン」により、高い認識精度を実現しています。WisOCRをアンケート集計に活用することで、以下のようなメリットが得られます。
- 効率性の向上
手動で全てのアンケート結果を入力する必要がなくなるため、アンケート集計の効率が大幅に向上します。手書きの回答用紙からテキストデータへの変換が自動で行われるため、大量のアンケートデータを短時間で処理できます。節約できた時間、人的リソースを分析に集中させることができるでしょう。 - 正確性の向上
WisOCRは高度な文字認識技術を使用しており、高い精度でテキストを読み取ることができます。入力ミスや内容の見落としなどの人為的なミスの発生が軽減され、正確性の高いデータが得られます。 - データ管理の負担軽減
スキャン画像のファイル名自動設定、指定フォルダーへの自動振り分け機能などにより、膨大なデータも瞬時に整理されます。データ管理をサポートする機能は、データの取り違いなどの混乱を回避するのに役立ちます。 - 両面のOCR処理が可能
アンケートが表裏で様式が異なる場合でも、表裏合わせたデータ形式でのOCR処理が可能です。人力で処理する場合には、裏面の読み落としが起こる場合もありますが、OCRは機械的な処理であるため、そうした心配がありません。 - 柔軟性
WisOCRはさまざまなフォーマットの印刷物からテキストを抽出できるため、アンケートフォームのデザインやレイアウトに左右されず、的確に処理を行うことが可能です。
空欄があった場合の処理も設定で自動化できるため、データの整合性の維持が可能です。また読み取り箇所の設定や認識確認などが簡単にでき、アンケートに使われるチェックマーク箇所の認識にも対応しています。
WisOCRについて詳しくは、以下よりご覧いただけます。
事業に役立つ分析につながるアンケートのデータ化・集計を効率的に
アンケートは立案、設計、実施、回答収集と非常に手間のかかる活動です。それだけに、正しい分析を行い、事業に成果をもたらすことが求められます。OCRを活用したデータ化により、情報の正確性と作業効率が向上し、スムーズな集計、分析へとつながります。高機能で使いやすいツールを上手に活用し、作業負担を軽減しながら信頼性の高い分析結果を導き出していきましょう。
アンケートのデータ化については、ぜひ次の記事をご覧ください。
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