東京・虎ノ門本社
人がオープンにつながり、
イノベーションを生む新拠点

2月1日に、パナソニック インダストリーは、東京・虎ノ門に新拠点「Innovation HUB TOKYO」を開設し、本社機能を移転しました。2030年にありたい姿として定めたビジョン「未来の兆しを先取り、お客様と共に社会変革をリードする」の実現に向けて加速します。

虎ノ門の新拠点では、都内に分散していた開発・営業部門を集約すると共に、門真拠点の主要な本社機能を移転、社内の営業や技術・本社機能などのメンバーが入り混じり、「人(知)」・「技術」のコラボレーションを生み出すイノベーティブなオフィス空間を作っていきます。

 

新拠点「Innovation HUB TOKYO」

Innovation HUB TOKYOは、ステークホルダーとの接点強化、社外協業の創出、さらには採用活動の主力拠点とすることを目的として設立されました。また、コミュニケーションを促進する開放的なオフィス設計となっており、社内外のコラボレーションを加速させることで共創が生まれる拠点を目指しています。エントランスの奥に広がる「i-SQUARE」は、セミナーなどが開催できるオープンスペースです。また、来客エリアの間近に実験室を設け、社内外の共創を加速します。

「i-SQUARE」 セミナーもできるスペース
「i-SQUARE」 セミナーもできるスペース
デバイスの評価ができる実験室を設置
デバイスの評価ができる実験室を設置
 

デジタルツインの活用で、充実したサポートを提供
[ 産業デバイス事業部 ]

写真:デジタルツインの仮想空間上でモーションコントローラを操作

モーションコントローラのプログラミングやサポートでは、これまで国内外のお客様の現場に赴くことが多かったのですが、今後はデジタルツインを用いたお客様への提案とサポートを目指しています。デジタルツインとは、モータなどの実機とパソコン上の仮想環境とを連動させ、設備の挙動を再現する技術。これを活用すれば、大がかりな準備が必要な実機の代わりに仮想空間上での動作が可能となり、お客様に充実したサポートを提供できます。近い将来は、商談のスピードをあげていくためにも、お客様の環境下でデジタルツインを使っていただきたいですし、虎ノ門拠点がその先陣となることを期待しています。

写真:阿部啓佑​

阿部 啓佑

モーションコントロールビジネスユニット
ソリューションエンジニアリング部

 
 

お客様の間近で新しい価値を生み出す
[ デバイスソリューション事業部 ]

写真:その場でデバイスの評価ができる実験室

私が手掛けているのは、技術本部と連携して工場の製造DX分野の推進と、モデルベース開発の推進です。新拠点は、技術や商品の展示会が近くで開催されるので、世の中のトレンドが拾いやすい場所と感じています。今まで工場との接点が多かったのですが、この拠点では、営業部門やお客様が近くにいます。技術、営業、お客様、工場の皆さんをつなげていくハブとして機能し、新しい価値を生み出していきたいと思っています。

写真:磯崎洋平

磯崎 洋平

東京開発室

 
 

スマートラボ ~遠隔操作で門真-虎ノ門をつなぐ~
[ 技術本部 ]

写真:場所を選ばず、遠隔で実験設備を操作できるスマートラボ自動実験装置
場所を選ばず、遠隔で実験設備を操作できるスマートラボ自動実験装置

技術本部では、24時間365日、遠隔で自動実験が可能な実験装置「スマートラボ」を開発しました。門真の実験装置を使って、虎ノ門からでも遠隔で実験が可能になります。スマートラボを使うことで、技術者が決めた計画にのっとって、材料の混合や実験データの収集などが自動で行えます。これにより技術者が行っていた単調な反復作業を大幅に削減できるほか、遠隔で操作できることにより、場所を選ばず実験が行え、技術者の自由度が高まります。

写真:吉野嵩啓

吉野 嵩啓

プロセスデバイス革新センター
先端材料・デバイス開発部

 
 

カルチャー変革とWell-beingで、進化し続ける拠点

Innovation HUB TOKYOでは、「オフィス活性化委員会」のメンバーが社内の意見を多角的に集め、オフィス設計を務めるプロジェクト事務局とともに、職場全体の活性化に取り組んでいます。

 

「新しい文化」を発信したい

李 太喜/加藤 健人

[ オフィス活性化委員会 ]

写真:李太喜と加藤健人

加藤(総務部 東京総務課):オフィスの活性化を考える委員会は、社員が自ら立候補する形式のプロジェクトとしました。集まったのは技術、人事、企画など、さまざまな立場の社員。新拠点を自分事として考えた活発な意見交換によって、拠点の設計に幅広く声が反映できました。ここで働く社員に拠点を愛してもらい、使ってもらう。社員を巻き込んで今までになかった文化を作り上げ、最先端の拠点であり続けて、いろいろな人が訪れるハブとなる――。そうすることで、私たちの文化を広げていきたいと考えています。

(産業デバイス事業部 技術開発センター):普段は、モータやセンサの組み込みソフトの開発をしています。風土を変えたいという思いで、このプロジェクトに応募しました。私は技術者以外の方と話す機会が少なかったのですが、プロジェクトで営業や人事などの方がどういう思いを持って行動しているのかを知り、視野が広がりました。プロジェクトでは、技術者の立場として、どういう環境なら仕事がやりやすいのかを考えて意見を出しました。この拠点をパナソニック インダストリーで一番の拠点としたいですし、この拠点から新しい文化を発信して、他の拠点を巻き込んでいきたいです。

「i-Park」 社員が気軽に会議をし、入り交じるスペース
「i-Park」 社員が気軽に会議をし、入り交じるスペース
壁のないオフィスで、コミュニケーションを促進
壁のないオフィスで、コミュニケーションを促進

 

自然と生まれるコミュニケーション!笑顔とパワーあふれるオフィスに

瀧口 正光/南部 優子

[ 虎ノ門新拠点設立プロジェクト事務局 ]

写真:瀧口正光と南部優子

新拠点のコンセプトやオフィスの設計には、社員が所属を超えてオープンにつながるような仕掛けや、笑顔で楽しく働けるような環境づくりを重視しました。例えば、壁のないオフィスや、目的に合わせた​植物の配置、時間や季節ごとに香りや音を変えるなど、工夫を凝らしました。多様な働き方や身体的条件を持つ人にも快適に使ってもらえるように、什器の種類や配置にも多様性を持たせ、働きやすい魅力のある拠点となるように努めています。

この新拠点は、社内外のコミュニケーションと発信の場。他の拠点や外部の人々が気軽に訪れることで交流が生まれ、刺激を受けられるような空間を作りました。また、進化し続ける拠点として、柔軟に改善を加え続けることで、パナソニックグループ全体へ良い影響を与えられる拠点を目指しています。

 

人が集い、ここからイノベーションが生まれる

北折 良

[ 常務執行役員、CSO、ブランド・コミュニケーション戦略担当 ]

写真:北折良

2022年の事業会社化制度への移行に伴い、パナソニック インダストリーは事業会社として自立した経営を行うために、大きく変革を進めています。人事制度改革やDXの推進などに取り組んでおり、虎ノ門の新拠点設立もその一環です。また、日本において、海外のお客様をお迎えするためにも、採用活動で優秀な人財を獲得していくためにも、東京にしっかりとした拠点があることがとても重要です。新拠点は首都圏にあった拠点を集約し、営業・技術・本社機能と、さまざまな部門の社員が集まりました。

イノベーションは人が集まるところから生まれます。虎ノ門の新拠点が事業会社としてのパナソニック インダストリー​の成長を象徴する拠点となるよう、皆さんにもぜひ足を運んでいただき、“共創の場”として活用していただきたい。この拠点に来ることで、皆さんの変化のきっかけとなればいいなと思います。