Well-being Management
健康経営
健康経営宣言
私たちパナソニック インダストリーは、企業理念の実践を通じて社会課題の解決に貢献します。 私たちのブランドスローガン 「Your Committed Enabler」 に込めた思いである 「未来の兆しを先取り、お客様とともに社会変革をリードする」 ためには、働く多様な人財が、心身ともに健康で活力に満ち溢れ、パフォーマンスを発揮することが重要です。 会社の発展にとっても欠かせない従業員の健康の維持向上に向けて、「健康経営宣言」を制定し、健康経営に取り組みます。
当社は、ミッションである 「多様なデバイステクノロジーでより良い未来を切り拓き、豊かな社会に貢献しつづける」 を実現するための最も大切な資産が 「人」 であるとの認識のもと、従業員とその家族の幸せのために、心身ともに健康でいきいき働ける環境の構築に取り組みます。
パナソニック インダストリー株式会社
社長 坂本 真治
私たちの目指す健康経営
多様な人財が、心身ともに健康で活力に満ち溢れ、パフォーマンスを発揮するために、従業員の心身の健康を支える活動ととともに、働きやすさ、働きがい、生きがい、すなわちウェルビーイング(Well-being)の向上を図るため、従業員の自律成長支援、職場活性化支援を通じて、会社全体の健康につなげていきます。
<健康経営で達成したい経営課題>
- 企業価値向上で社会から選ばれる企業
- 従業員パフォーマンス向上で生産性向上
- 高齢になっても目標を持ち安心して働き続けられる環境
推進体制
経営会議を意思決定機関とし、健康経営最高責任者であるCHROが活動を統括します。健康経営推進委員会において、労働組合、安全衛生委員会、健康保険組合との強い連携のもと、取り組みを全国の事業場に展開する体制としています。
●健康づくり交流会(3回/年)の活動
国内30拠点(本社:1、本部機能:1、製造拠点:25、開発拠点:3)の安全・衛生担当者と健康管理スタッフが集まり研修会や活動報告会を実施
1回目(6月 WEB開催)
- 外部講師セミナー 小島(おしま)美和子 先生
- グループディスカッション 拠点の課題と活動状況
2回目(8月 WEB開催)
- 外部講師セミナー 中村 正和 先生
- グループディスカッション 安全推進計画(健康)の下期の取組み
3回目(2月 WEB開催)
- 全社次年度計画説明
- グループディスカッション 各拠点活動報告
重点課題(目標指標)
からだの健康
- 適正な生活習慣をあわせもつ従業員の向上(運動、食事、睡眠、飲酒、非喫煙)
- 有所見者の低下
こころの健康/職場の健康
- 従業員意識調査(EOS) 従業員エンゲージメント、従業員を活かす環境の向上
- 高ストレス者、要改善職場の減少
健康経営戦略マップ
健康経営の推進にあたっては、健康経営で達成したい経営課題を特定し、それらを達成するための具体的な取り組みに落とし込むために、健康経営戦略マップを作成しています。健康投資とその効果のストーリー、目標を明確にすることで、取り組みの実効性を高めています。
主要な取り組み
からだの健康
●2024年7月喫煙対策推進について“クリーンエア宣言”しました。
パナソニックインダストリー統括産業医から
受動喫煙についての説明資料
「みんなを守る受動喫煙対策」
さあ禁煙を始めましょう! | 禁煙は愛 | 禁煙推進Webサイト (med.or.jp)
●定期健康診断結果および問診データに基づく対策
健康診断受診率【単位 %】
2023年度 | |
---|---|
一般定期健康診断受診率 | 100 |
精密検査受診率 | 68.2 |
医療機関受診率 | 91.3 |
適正習慣をもつ従業員率(定期健康診断問診より) 【単位 %】※グループ会社は除く
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
適切な食事習慣がある | 49.9 | 49.6 | 49.5 |
運動習慣がある | 30.9 | 33.2 | 35.6 |
睡眠で十分な休養が取れている | 64.4 | 63.9 | 62.9 |
飲酒の頻度・量は適切である | 92.4 | 92.0 | 92.4 |
非喫煙者 | 75.8 | 76.1 | 76.6 |
適正習慣数とパフォーマンス自己評価(定期健康診断問診より)※グループ会社は除く
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
平均年齢(歳) | 46.8 | 47.2 | 47.2 |
適正生活習慣数(項目) | 3.1 | 3.2 | 3.2 |
パフォーマンス自己評価(点) | 6.50 | 6.53 | 6.58 |
適正習慣数:5つの生活習慣(食事、運動、睡眠、飲酒、非喫煙)のうち適正習慣数。0~5(5が最良)として平均を集計。
パフォーマンス自己評価:過去1年の心身の状態によるパフォーマンス自己評価。0(最悪)~10(最良)として平均値を集計・分析。
●適正な生活習慣の促進による健康・パフォーマンスの向上
食事、運動、睡眠、飲酒、禁煙の5つの適正な生活習慣をあわせ持つ社員ほど、肥満率が低く、仕事のパフォーマンス(自己評価)が高いことがわかりました。
今後、少子高齢化に伴い、従業員の年齢構成が上昇することが予測されますが、適正な生活習慣を維持し、健康でいきいきと仕事に取り組み、パフォーマンスを発揮する従業員が増えるよう、健康経営を通じた環境づくりを目指します。
●健康パナソニックエクササイズの普及促進(転倒災害防止、運動習慣)
「健康パナソニックエクササイズ」は、筋力や敏捷性・バランス能力の向上に効果がみられ、転倒予防と元気に働くための体づくりを目的としてパナソニック健康保険組合で開発された職場体操です。
パナソニック インダストリーでは、健康パナソニックエクササイズを始業前や作業間のリフレッシュ体操として積極的に展開しています。
推進キャラクター
研修で効果的な動きを体得
坂本社長、奥田副社長も実践
健康パナソニックエクササイズの100%実施と正しい体操の実践に向けてパナソニックエクササイズコンテストを開催し啓発活動を行っています。
●エグゼクティブワークショップの開催
経営層を対象に特定非営利活動法人健康経営研究会 岡田邦夫理事長から、経営者に求められる健康経営の取組を強化するため学んでいただきました。
エグゼクティブワークショップ(2023年9月22日)
従業員も会社もよくなる健康経営
経営者に求められるもの
- 企業を取り巻く環境 現在から未来へ
- 健康経営と「会社法」
- 健康経営の進化
特定非営利活動法人健康経営研究会
理事長 岡 田 邦 夫
●健康オンラインセミナーによるヘルスリテラシーの向上
適正な生活習慣に関する従業員の知識と関心を高めるため、定期的に健康教育を実施しています。
従来は、各拠点の健康管理スタッフにより実施していましたが、健康管理スタッフが不足する拠点のニーズに応えて、全社一斉に誰でも参加できる “健康オンラインセミナー” を定期的に実施しています。
参加できなかった方のために、アーカイブ映像を共有し、いつでも、誰でも、何度でも健康について学べる機会としています。
【健康オンラインセミナーの一例】
こころの健康 職場の健康
●ストレスチェック結果に基づく職場活性化活動の推進
メンタルヘルスの取り組みとして、ストレスチェックを継続的に実施しており、ストレスチェックの結果は、産業保健スタッフによる面接などの個人のメンタルケアに活用するとともに、組織の診断結果を活用した職場環境改善活動を実施し、心身ともに健康な職場作りに取り組んでいます。 特に、サポートが必要な職場に対しては、健康保険組合の臨床心理士の支援を仰ぎ、事業場のトップを巻き込み、全員参加で取り組みを進めることにより、風通しの良い職場の構築に効果をあげています。
2022年度からは、人事部門と安全衛生部門が連携し、ストレスチェックと従業員意識調査(EOS)の結果を総合的に分析して、課題のある職場に対し、積極的なサポートを提案するなど、より効果的に職場環境や従業員エンゲージメントを高める取り組みを進めています。
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|---|
ストレスチェック受検率 | 96.6% | 96.2% | 95.5% |
「働きがいのある職場だ」 平均得点※ | 2.2点 | 2.2点 | 2.2点 |
「仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる」 平均得点※ | ー | ー | 2.3点 |
「自分の仕事に誇りを感じる」 平均得点※ | ー | ー | 2.8点 |
※そうだ1点~ちがう4点で高得点ほど悪い状態を表す
職場活性化支援 自律成長支援
●オフィス改革でコミュニケーション豊かに、イノベーションを生み出す働き方を促進
オフィス改革にあたっては、従業員の意見を積極的に取り入れています。満足度は高く、仕事の効率アップに繋がっています。
但馬
イノベーションスペース
◇彩あるリラックススペースでリフレッシュ
大田原
Kiku Café
◇コミュニケーション&ワークスペース
共に未来を創る場所
虎ノ門 本社
i-SQUARE
◇22Fからの眺望で発想が広がる
西門真
祈祷部屋
◇多様性対応で心理的安全性を確保
●働き方改革によるワークライフバランスの実現
事業環境や個人の生活様式が大きく変わり、働き方の選択肢拡大のニーズが高まる中、生産性維持・向上と最適な働き方の実現を目指し、様々な働き方に関する制度の拡大を推進しています。従来のフレックス勤務、在宅勤務に加え、2022年10月には個人の事情に応じた勤務地が選択できる「フリーオフィス制度」を導入しました。
しかしながら、ワークラーフバランスを支えるのは働き方の選択肢の拡大だけではありません。「適正な労働時間管理」による健全な労働環境の整備と労働コンプライアンスが不可欠となります。
労働コンプラインスとさらなる選択肢の拡大を通じてワークライフバランス実現を目指しています。
●研修情報プラットフォームを整備し自己成長を支援
従業員の挑戦を支援するツールの一つとして、2022年4月、研修情報プラットフォーム「マナビバevery」を開設し、各種研修体系を見える化して、各人が自ら自由に選択できる仕組みとしました。
研修メニューも、ビジネス共通スキル、職種別専門スキル、自己啓発メニューなど、従来以上に充実させるとともに、外部機関との連携で、他社交流や世の中のトレンドを意識したメニューも整えており、従業員からの要望に応じて、常にバージョンアップしています。
これらは多様化する個人のキャリア志向や挑戦を支援するものであり、その実現に向けて、全従業員が継続的に研修を受講するよう啓発しています。
「マナビバevery(エブリ)」について
いつでも every day 学べる
どこでも every where 学べる
みんなで every one 学べる
いつでも どこでも みんなで 学べるを合言葉に楽しく学びを広げていく、研修情報プラットフォームです。
●「MAKE HAPPY PROJECT」における従業員エンゲージメント向上の取り組み
●DEIの視点で一人ひとりの個性を輝かせる健康経営を実践
全員参加の健康経営の推進
全員が心身ともに健康で “自分史上最高にHAPPY!” を目指し 健康経営キックオフを開催
●2022年7月に健康経営キックオフイベントを開催
経営幹部から従業員まで、全員が健康経営を理解するため、『健康経営キックオフイベント』 を開催しました。
社長による『健康経営宣言』を共有し、次いで、健康経営最高責任者であるCHROから健康経営の目的やこれまでの健康管理の取り組みと何がどう違い、具体的に何を進めていくのかを、分かりやすく伝えました。
健康経営アンバサダーに就任した大阪ブルテオン(旧パナソニックパンサーズ)からのメッセージ動画を紹介するとともに、“自分史上最高にHAPPY!” を目指し、全員参加で健康経営を推進することを誓い合いキックオフを締めくくりました。
社長による健康経営宣言
パネルディスカッション
●大阪ブルテオンに健康経営アンバサダーを任命
パナソニック パンサーズ改め「大阪ブルテオン」がパートナーシップ契約の継続に合意。その一環として、健康経営アンバサダーに就任いただきました。トップアスリートとしての経験を活かし、ヘルスリテラシー向上セミナーに出演し、体力づくり、メンタルトレーニングなどのコンディショニングやチームマネジメントなどの講演を実施しています。
●全員参加の健康宣言活動を展開
2022年7月の『健康経営キックオフイベント』 を皮切りに、 全員参加で健康経営を推進するため、健康宣言活動をスタートさせました。
まず、経営幹部の健康宣言を社内イントラネットで共有。次いで、国内事業場の安全衛生委員長から、全従業員へと健康宣言の輪を広げ、誰もが健康を意識し行動する風土醸成を図っています。
経営幹部は健康経営にかける思いと自身の健康を宣言
●新入社員・キャリア入社者への健康経営教育
入社時の社員教育の機会において健康経営の意義や取り組みを紹介し、健康パナソニックエクササイズ講習を行っています。
事業場の活動事例
事業場ではそれぞれの課題や従業員の要望に応え、思い思いの活動を推進しています。その一部をご紹介します。
●安全道場で転倒防止のための歩幅体験~伊勢工場
伊勢工場は、緑豊かな製造工場で従業員の多くが車通勤。運動不足と加齢に伴う筋力低下から、段差のない所で転倒するという災害が発生していました。そこで、転倒防止策として歩幅マットを設置し、全従業員を対象とした歩幅体験を企画しました。まずは普段の歩幅を自覚し、正しい歩幅でしっかり足を上げて歩くことを確認してもらいます。「普段の歩幅って狭いな~」「こんなに差があるんや~」「正しい歩幅が知れてよかった」など楽しく体験してもらっています。
今後も正しい歩行姿勢と筋力UPで転倒災害なし!を継続できるよう取り組んでいきます。
●体力測定で健康管理に興味を持とう~四日市工場
四日市工場では、安全道場教育に合わせて体力測定を実施しています。2022年7月にスタートし9月末までに約480名が自身の体力現状を確認!11月中旬までに全職場完了で計画を推進中です。①2ステップテスト ②握力 ③閉眼片足立ち ④座位ステッピング ⑤椅子立ち上がり の5項目で自身の体力評価ランクを確認し、体力増強への意識づけを行っています。年齢を重ねる事で体力減退の実感が多い声となっている現状、当面は 主に『健康パナソニックエクササイズを正しく&シッカリやりましょう!』を呼びかけして次年度の体力測定で効果実感へつなげたく思います。さらには『いつまでも元気に楽しく働ける』ための健康づくりの取り組みに興味を持ってもらえるよう発信に工夫をして進めていきます。
●食育キャンペーンで適正習慣と肥満防止を後押し~郡山工場
郡山拠点では、「食事の適正習慣」をもつ従業員が前年から減少、「運動の適正習慣」は伸び悩んでいました。そこで、食育キャンペーンと健康パナソニックエクササイズ、体力測定を活用し、従業員の適正な生活習慣を後押しし、肥満増加のピークアウト維持を期待しました。
準備した健康メニューはすべて完売し、以前は揚げ物やお肉の主菜と比較し人気が低調だった魚の主菜が先に売り切れる人気。食育の定着が進んできていると感じます。 健康パナソニックエクササイズも職場の皆で実施する様子が見られ定着が進んでいます。2022年度の適正な生活習慣では、「食事」は+3% 「運動」は+10%と共に適正習慣の従業員割合が増加し、肥満増加のピークアウトも維持できました。今後の課題は、体力測定全体平均データーと各年齢平均データーから閉眼片足立ち(平衡性)が弱い傾向のため、健パナエクササイズを推進し行動災害防止に直結する体力測定結果の推移を継続して注視していきます。
●食育活動で従業員の健康意識を後押し~佐賀工場
佐賀工場では、食堂業者の管理栄養士さんにご協力いただき、食育に関する案内をデジタルサイネージでご紹介しています。2022年度からの新たな取り組みとして、季節に応じて年4回発行予定です。9月は記念すべき第1号となりました。今回のテーマは「食欲の秋を楽しもう!」という事で、“食欲の秋の由来”や“食事を正して胃腸を整える”、“おすすめの秋レシピ“などをご紹介いただきました。管理栄養士さんからも「このような取り組みは初めてで、こういう形で協力できることは自分自身もうれしく、楽しみながら資料作りをしている」とうれしいお言葉を頂きました。2022年の冬(12月)に第2号の発行を予定しています。今後も食堂業者協力の下、食育活動に取り組んでいきます。
●ヘルスリテラシー向上を目的に健康イベント開催~西門真拠点
スポーツエールカンパニー
スポーツ庁では、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取組を行っている企業を「スポーツエールカンパニー」として認定しています。
当社は、スポーツエールカンパニー2024の認定を取得いたしました。
パナソニックグループの健康経営
●会社・健康保険組合・労働組合が三位一体となった「健康パナソニック」の取り組み
パナソニックグループでは、2000年度に始まった国民健康づくり運動「健康日本21」に呼応し、2001年度から2010年度までの10年計画で職場の健康づくり「健康パナソニック21」を、会社、労働組合、健保組合の三位一体で行ってきました。
2011年度からは健康づくりの対象を職場と家庭の両方に広げ、パナソニック(株)の創業100周年の2018年度までの8年計画で、職場と家庭の健康づくり「健康パナソニック2018」として活動を継続しました。 そして、創業101年目を迎え新たな一歩を踏み出す2019年度からは、「健康パナソニック」~未来に続け、今日の一歩~として、健保加入者の皆さま一人ひとりが健康意識を高め、健康づくりの取り組みに自ら一歩を踏み出すことを目指した活動を推進しています。
健康経営優良法人2024 大規模法人部門認定取得
健康経営優良法人認定制度とは、経済産業省および日本健康会議が共同で優良な健康経営を実践している法人を認定する制度です。
当社は2024年3月11日 「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」において、3年連続 『健康経営優良法人』 の認定を取得いたしました。
※ 「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。