昆虫博士になるのが小さな頃からの夢でした。学生時代に農学部で昆虫の研究をしていた私がパナソニックと出会ったのは、パナソニック本社でビオトープ(昆虫や小魚、植物などの生物が生息する自然を再現した人口の池)の制作をお手伝いしたことに始まります。
その作業で関わったパナソニックの社員がみんな親切で良い人ばかり。そんな社風や人柄に惹かれて「この会社で働いてみたい」と思ったことが、卒業後の就職先としてパナソニックを選んだきっかけとなりました。昆虫博士とは違った形ではありますが、昆虫が繋いでくれた縁のような気がしています。
入社から5年目を迎え、現在は調達部という部署で、業務用空調で使われる部品の購入先選定を担当しています。価格や納期の交渉など、いわゆるQ・C・D・S(クオリティ・コスト・デリバリー・サービス)と呼ばれる観点を比較して、ベストな業者を選定するのが私の役目です。
調達部では40名ほどのスタッフが、部品の契約と購買業務に当たっています。グローバルな視点から納入業者の選定を行っており、私は主に中国の企業との契約業務を担当しています。
価格交渉など、知識や経験が必要とされる業務ということもあり、50代の先輩社員も多く活躍している部署です。私は若い部類ですので、バイタリティーとチャレンジ精神を前面に出して、元気に働くよう心がけています。そんな私を優しく、暖かくサポートしてくださるベテランの方たちの存在はとても心強く、とても仕事がしやすい環境が整っています。
以前私が担当した製品で生産時にトラブルがありました。そんなときでも、周囲の先輩や仲間が助けてくれ、無事乗り越えることができました。細かな部品が結集して一つの製品が成り立っているように、私たちも一人ひとりの力が合わさって、協力しながら一つの業務を成り立たせているということを知った出来事でした。
そんな苦労の末に、自分が関わった部品を搭載した製品が出荷され、店舗などで目にしたときには、自分が会社に貢献できたと実感することができます。協力会社や他部署との調整が多い難しい業務ですが、全員で同じ目標を目指し、それが達成されたときには、みんなで成功を喜びあうことができる仕事だと思っています。
これからの目標としては、もっと幅広い分野で研鑽を重ね、社会人としての視野を広げたいと思っています。
調達の仕事は「いい物を、安く仕入れる」ことがミッションです。しかし価格面での比較だけではなく、学生時代から自然環境を真剣に考えてきた経験を活かして、より環境性能に優れた部品を選ぶなど、自分の仕事から社会や地球の未来を見据えることも意識していきたいです。
また部品調達はたくさんの人とつながることが仕事。「パナソニックのわたし」という会社の看板を背負う自覚も大切ですが、一人の人間として、自分の価値を大切にしながら取引先に評価されるように取り組んでいきます。何か困ったことが起ったときに「あなたの頼みだから、なんとかするよ!」と言ってくれる人を周りにどれだけ増やすことができるかが勝負だと思っています。
※掲載内容は、2023年3月時点のものです。