「情報セキュリティ eラーニング」の導入事例 アイ・ビー・テクノス株式会社様
事業継続と業績アップのための情報セキュリティ教育
~ eラーニング「テストで学ぶ 情報セキュリティ」でPDCAのベースを構築
「働く人が快適に過ごせる環境づくりとは何か」をテーマに掲げるアイ・ビー・テクノス株式会社(以下、同社)。
同社は空調自動制御の企画と設計、監理及び施工、竣工時における初期調整、メンテナンスと一貫した技術を駆使し成長を続けている。
その同社でパナソニック ソリューションテクノロジーが提供するeラーニング「テストで 学ぶ情報セキュリティ」を採用、全社員が受講された。
同社でeラーニングを導入するのは初めての試みとのことで導入の目的と経緯について製品保証部 技師長及び品質管理室長にお話をお伺いした。
アイ・ビー・テクノス株式会社
http://www.ibtechnos.co.jp/
本社所在地:東京都世田谷区代田3-36-3
設立:1975年
全社での情報セキュリティへの取り組み
情報セキュリティ教育を始めた経緯について、品質管理室長は次のように語る。
「弊社の永続性を高め、更に業績をあげるために情報セキュリティ・システム管理部門ができたんです。その際、社内の情報セキュリティに対する意識の確立や意思統一を図るための方法を模索していたところ、パナソニックさんのeラーニングを活用することを考えました」
また、同社内の情報セキュリティに対する意識を高めることが急務だと感じる出来事があったという。
「以前にパソコンの紛失事故がありまして、その対応に追われました。その頃は弊社のシステムもまだ適正化されていませんでした。情報セキュリティ事故を起こせば今や会社の存続にかかわります。情報セキュリティ・システム管理部門の設立にあたりその部分の見直しをしっかりと行いました」
集合研修の難しい地方拠点や長期出張者にもローコストで学習を可能にするeラーニング
では、なぜ情報セキュリティ教育にeラーニングを採用したのか?その経緯についてもお伺いした。
「5年前に情報セキュリティの担当になったのですが、全く知識がなかったので、教材を探していたのです。そこで情報セキュリティガイドブックとeラーニングで学習しました。その記憶があったのです。色々な方面からお仕事をいただくんですが、社員が情報セキュリティに疎くて追いついていないところがあるのが現状でした。コストをかけてでも意識を持ってもらうことが必要だと思いました」
また、eラーニング採用の利点について製品保証部 技師長はこう語る。
「地方拠点の遠いところでは大分・仙台・金沢や大阪等の拠点があります。経営的にも集合教育よりは経費が抑えられます。また、全員同じ問題を受講していますので、回答の傾向を見ることができます。また、電気工事を主な業務にしていますが、一旦現場に出たら1ヶ月に1回程度しか事務所に戻ってこない人や、客先に駐在していてほぼ戻らない人もいます。通常はインターネット経由でやりとりをしますが、こういうこともできるというのが皆わかりました」
地方拠点や、長期で事務所を不在にする社員を集めなくても教育が可能であることに利点を感じていただいた。
初めてのeラーニング導入とその効果
同社でのeラーニングの導入は初めてとのことで、その導入効果についてもお伺いした。
「初めて実施しましたので、eラーニングが全社教育に効率的な方法だということが明確に把握できました。転職で弊社に来た方はeラーニングの経験がある方もいましたが、eラーニングを初めて経験する人達がこういうやり方もあることを認識できましたし、今後こういう用途以外でも業務でインターネット上で作業する可能性もありますので」
また、回答の傾向でこのようなことが把握できたという。
「地方の拠点の方で受講が一番早かった方も1回目の受講終了まで予想以上に時間がかかったようなんです。終了期限の2日前に終了した人もやはり地方の拠点の方でした。これによって情報セキュリティについて、本社内で危機感を持っている状況が中々伝わっていないということがわかりました」
そしてeラーニングの受講と運用について、こう語った。
「2回のフォローメールに加えて、未受講者のリストをピックアップして各部門の情報システム管理担当者にフォローをしてもらいました。最後に受講終了した人は現場に出ていてほとんど会社に戻ってきてない方で、そこは組織長からペーパーテストだとやりとりが面倒になるのでということで直接プッシュしてもらいました。こういうフォローが必要ということも含めて、全従業員がわかりましたし、次回からはもう少しスムーズに実施できると思っています。
でも、初回にしてはスムーズにいったほうかなというのが正直なところです。長くても1問1分全部で30分しかかからないことを受講生に伝えましたし、実際はその半分とかですすめられたと思います」
今後の展開について
同社はISO9001とISO14001を認証取得しており、継続的なPDCAサイクルをまわしていくという部分においても意識を高く持たれている。情報セキュリティ教育についての今後の展望について製品保証部 技師長にお伺いした。
「最初の情報セキュリティ教育にしては上出来かなというところで満足していますが、今後従業員からの評価・意見をすいあげることも取り組みとして必要だと思っています。
弊社はこれでスタートしたばかりですので、情報セキュリティやコンプライアンス教育については、新入社員研修を含めポイントを絞った教育をようやく始めていくという段階です。どうやって継続していくかということは、世の中の流れを見ながら検討していこうと思っております」
※記載されている内容は、2015年3月の取材時点での情報です。
※記載されている社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※情報セキュリティガイドブックは2022年11月をもって販売を終了しました。