パナソニックに入社する前は、業務用空調をメインとした営業職に就いていました。環境を変えて次のステージで自分を成長させたいと転職。ここなら自分の過去の経験を活かしつつ、人の役に立つ仕事ができると思い入社を決意しました。
現在主に担当しているのは、新商品の企画立案業務です。関係各所と連携しながら、自社分析や他社商品との比較を繰り返し、優れた新商品を誕生させるために必要なデータを集めています。その他、IoTを活用した新しいソリューションビジネスの企画も行っています。
新しいものを生み出す作業は、過去に前例のない課題に直面することの連続です。課題が見つかり、解決法を探しているうちに、また新たな課題に直面することもあります。またその課題を解くためのルールもありません。
なかなか正解が見つからない中で、一歩ずつ進んでいく作業は難しいですが、その分、手がけた商品が発売に至ったときの感激も大きくなります。また発売後の商品に関する評判を営業担当から聞かせてもらい「あのときの苦労が、会社の収益につながっているんだ」という実感を得ることが、また次の商品を生む原動力にもなります。
数多くの市場要望に対して、業界動向、実現性、発売日程、事業収支等を踏まえながら商品に反映していく必要があります。これらは往々にして相反する事が多く、各部署と議論に議論を重ねてより良い商品に繋げていきますが、ときに困難な課題に直面することもあります。そんな時頼りになるのは同じ部署の先輩の存在です。豊富な経験の中から、課題解決に繋がる助言を多く頂いています。
一番大切なのは、たとえ意見が異なっていても、みな同じ方向に向かって突き進む仲間同士という意識だと思います。”ONE TEAM ONE GOAL”というスローガンがオフィスにあるのですが、まさにこの考え方を意識したいと思っています。
そして、創業者・松下幸之助が説いた「感謝報恩の精神」を忘れる事なく、思いやりの心を持って互いに協力し合えば、事業にとって必ずプラスになると信じています。
業務用空調製品は家電品とは違い、お客様が直接手に取って選び、購入できるものではありません。お客様の元に届くまでには、必ず営業の方々がいます。お客様価値の向上は勿論のこと、営業担当者が「これは売りやすい」と思ってもらえる商品を生み出すこと。これは自身の経験から重要だと強く感じています。販売する側が説明しやすいもの、加えて施工者様が扱いやすいものにしていくことは業務用空調製品には不可欠です。
さらに使用される土地柄や設置環境に応じて、喜ばれる商品・機能は異なってきます。コストとの兼ね合いもある中で、可能な限り商品に反映し、価値のあるものにしていく。それが自分の重要な責務だと思っています。
商品がお客様の元に届くまで、沢山の人の苦労があります。だからこそ、沢山の人に喜ばれるものにしなければなりません。そのために積極的に課題解決に取り組んでいける仲間が増えたら嬉しいですね。