入社して8年目。現在はガスヒートポンプエアコン(GHP)の開発に携わり、機械がどう動くかを試験で検証し、制御面での問題がないかを調べる仕事を担当しています。
入社当初は「業務用空調」という事業があることすら把握していない状態でした。最初はルームエアコンの部署に配属され、その3ヶ月後に業務用空調の部署に異動。両方の分野を少しずつ経験する機会をもらいながら、それぞれの仕事のおもしろさを体感したのですが、結果として業務用空調の分野に進みたいと感じるようになりました。
その理由は、他社に先立ち事業を開始して以来、業界をけん引してきたGHPの分野で自分を試してみたかったということ。そして初めて目にしたGHPという機械のスケールの大きさに圧倒されたこと。大学時代から実験や装置の組み立てに携わってきた研究者としての気質を刺激するには充分な衝撃だったことを覚えています。
以来この分野に携わり続け、現在は、機種毎の開発を担当するチームのリーダーを務めています。7年という時間が経過しましたが、今でも毎日のように新しい発見や挑戦すべき課題と出会える、やりがいのある仕事だと思っています。
この仕事をしてきた中で印象に残っていること挙げるとすれば、まさに「今」直面している、リーダーとしての取り組みだと思います。
これまでは一技術者として、知識を武器として任された仕事をこなし、そこで得た経験を次の仕事の糧にすることに注力していました。しかしリーダーという、機器全体のことに責任を持つ立場になると、チーム内のメンバーはもちろん、他部署やお客様との関わりも考えながら方向性を定めなければなりません。コミュニケーションをいかに円滑に深めていくか——これは自分にとっての新しい挑戦であると思って必死にもがいている最中です。
でも幸いこの部署には、面倒見の良い先輩や、協力的で意欲的な同僚が多く在籍しています。そんな仲間とともに前向きな仕事ができるのは幸せなことだと思っています。
いろいろなことに積極的にチャレンジしてみたいと思える人が、この部署には向いていると思います。「やってみたい!」と思ったことに「やってみな!」と応えてくれるムードがある職場なのです。
入社2年目のとき、当時の制御装置の仕様が煩雑でわかりづらいと感じて、それを上司に相談したことがあります。すると「みんなで改善してみよう」ということになり、私が音頭を取って仕様の体系化を進めることになりました。先輩や他の部署の方にも話をもっていき、少しずつ新しい仕様に改良していく作業は、まだ新米の自分にとってはかなり大きなハードルでしたが、本当に大きな経験となりました。
中堅となった今、さらに大きなビジョンを描きながら仕事に取り組むことができていると思います。自分たちが開発する新しい機種や、そこに盛り込む新しい機能によって、この業務用空調の市場をさらに大きく拡大したい。もちろん自分だけでは実現できない夢ですが、この仲間と一緒なら、きっとうまくいく自信があります。