この技術が新しい医療の未来をつくる 自動細胞培養装置

細胞培養とは

再生医療の研究・開発、創薬スクリーニングなどに使用される細胞は、生体外で活かし、増やすために培養を行います。培養の際に細胞の状態を良好に保つためには、細胞を取り出す前の環境に近づけることが最良と考えられており、さまざまな手順や操作が必要となります。

  1. 毎日の培地交換作業
    細胞が剥れないように古い培地を吸引除去し、新しい培地を添加
  2. 数日毎の継代作業
    増殖した細胞を複数枚の培養容器に、所定のサイズ・密度で均一に播種
習得に要する時間が必要 継続した作業が必要 研究者の負担が大きい
自動細胞培養装置のプロセス ① 細胞の増殖 ②継代(細胞の株分け)③培地交換(細胞への栄養補給)

細胞を継続的に供給できる自動細胞培養装置を開発

  1. 毎日の培地交換作業
    細胞が剥れないように古い培地を吸引除去し、新しい培地を添加
  2. 数日毎の継代作業
    増殖した細胞を複数枚の培養容器に、所定のサイズ・密度で均一に播種
自動細胞培養装置のプロセス ① 細胞の増殖 ②継代(細胞の株分け)③培地交換(細胞への栄養補給)
習得に要する時間が必要 継続した作業が必要 研究者の負担が大きい

細胞を継続的に供給できる自動細胞培養装置を開発

細胞培養工程自動化における基本機能

クリーンキャビネット

HEPAフィルタを搭載し、クラスⅡ安全キャビネット相当の、クリーンで安全な環境を実現

薬液冷蔵・保温

培地などの薬を、最大500mlボトル4本分まで4℃で保管可能。薬液を一時的に温めるウォーマユニットも搭載

インキュベータ

Φ100mmディッシュ最大60枚(または、6ウェルプレート最大27枚)収納可能なCO2インキュベータを搭載

細胞観察

ディープラーニングAIを採用し、細胞の生育状態評価や、セルカウントが可能

分注揺動

懸濁液をシングルセル化し易く、液だれの生じにくい、専用10mLピペットを開発。注液後は液を馴染ませるため、ディッシュの揺動が可能

遠心分離

遠心分離装置を搭載し、自動継代が可能。細胞への影響に配慮し、インキュベータから離れた位置へ配置

当装置の差別化ポイント

手技の自動化

人作業の徹底分析とマニピュレーション制御技術により、熟練者のデリケートな手技を忠実に再現

コンパクトサイズ

安全キャビネットとの置換えも想定し、機構設計の検討を行うことで、実験室に設置しやすいコンパクトサイズを実現

タスク作成&スケジューリング

ユーザーのプロトコルに応じた、動作プログラミングと、実施タイミングのスケジューリングが可能

仕様

培養工程

培地交換、継代、細胞観察

対象細胞

接着系細胞:ES/iPS細胞
(コロニー/シングルセル)など

保冷容量

500mLボトル4本収納

培養容器

Φ100mmディッシュ(最大60枚収納)
または、6ウェルプレート(最大27枚収納)

専用消耗品

10mLピペット(最大100本収納)

培養計画

スケジュール機能で培養工程設定

バイオハザード

キャビネットクラスⅡ(装置内はクリーン100)相当
一部自社基準で評価

除染

UV照射、過酢酸燻蒸による除染

細胞観察

画像保存、継代タイミング判定、セルカウント

本体サイズ

W2000×D1130×H2412mm(本体のみ、PCラック含まず)

ユーティリティ

  • AC 3相200V30A 1系統 
  • AC 100V20A 1系統
  • AC 100V15A 2系統(アース付2口コンセントを2系統)
  • CO2ガス供給1系統(外形φ12mmチューブ)
本体:幅2000mm 奥行1130mm 高さ2412mm(本体のみ、PCラック含まず)

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