作業スタッフの負担を軽減し費用対効果を実感!
清掃ソリューション | | | RULO Pro | | | 福島県南相馬市 ホテル丸屋グランデ 様 | | | 2021.11 |
作業スタッフの負担を軽減し
費用対効果を実感!
清掃ソリューション | | | RULO Pro | | |
福島県南相馬市 ホテル丸屋グランデ 様 | | |
2021.11 |


INTERVIEW
![]() | ホテル丸屋グランデ 前田大輔 氏 |
![]() | (株)QBIT Robotics 中野浩也 氏 |
INTERVIEW
ホテル丸屋グランデ 開発室室長
前田大輔 氏

(株)QBIT Robotics 代表取締役社長
中野浩也 氏

OVERVIEW
ホテル丸屋グランデ様
所在地:福島県南相馬市原町区旭町2-28
創業150年超の歴史を誇るホテル丸屋グランデは、昨年の5月に大規模リニューアルを果たした。JR常磐線原ノ町駅前徒歩1分の好立地にも関わらず、無料駐車場も120台完備し、冠婚、ビジネス、旅行などでの利用に便利。

OVERVIEW
ホテル丸屋グランデ様
所在地:福島県南相馬市原町区旭町2-28
創業150年超の歴史を誇るホテル丸屋グランデは、昨年の5月に大規模リニューアルを果たした。JR常磐線原ノ町駅前徒歩1分の好立地にも関わらず、無料駐車場も120台完備し、冠婚、ビジネス、旅行などでの利用に便利。

導入のきっかけ
リニューアルオープンを契機に作業スタッフの省力化を目指す
ホテル丸屋グランデは昨年5月、約2年かけての全面改修工事が終わり、リニューアルオープンを果たした。リニューアルに伴い、それまで5階建て、客室数は30室という規模のホテルが、10階建て、客室数は68室と倍以上に拡充した。同ホテルの管理業務はアウトソーシングせずに、従業員たちが行っている。リニューアルオープン後も以前と変わらないメンバーが現場復帰を果たしたという。前田室長の話では、客室清掃のスタッフは7名。新卒採用を行い、従来よりも1名清掃スタッフの人数が増えた。
しかし、以前よりも2倍以上の施設を管理するのは容易なことではない。社長の前田一男氏の意向で、スタッフの業務負担軽減を考えることになり、「ロボットのまち南相馬」に相応しい、清掃ロボットの導入を検討し始めたという。「昨年、市役所の方にもロボットを紹介いただいて、社長も『ここでロボットを動かせばおもしろいのでは?』という発想から、『南相馬市ロボット機器導入支援事業』を活用して、本格的にロボット運用を考えるようになりました」
導入のきっかけ
リニューアルオープンを契機に作業スタッフの省力化を目指す
ホテル丸屋グランデは昨年5月、約2年かけての全面改修工事が終わり、リニューアルオープンを果たした。リニューアルに伴い、それまで5階建て、客室数は30室という規模のホテルが、10階建て、客室数は68室と倍以上に拡充した。同ホテルの管理業務はアウトソーシングせずに、従業員たちが行っている。リニューアルオープン後も以前と変わらないメンバーが現場復帰を果たしたという。前田室長の話では、客室清掃のスタッフは7名。新卒採用を行い、従来よりも1名清掃スタッフの人数が増えた。
しかし、以前よりも2倍以上の施設を管理するのは容易なことではない。社長の前田一男氏の意向で、スタッフの業務負担軽減を考えることになり、「ロボットのまち南相馬」に相応しい、清掃ロボットの導入を検討し始めたという。「昨年、市役所の方にもロボットを紹介いただいて、社長も『ここでロボットを動かせばおもしろいのでは?』という発想から、『南相馬市ロボット機器導入支援事業』を活用して、本格的にロボット運用を考えるようになりました」
清掃ロボットの選定
コンサル会社が見極めた「RULO Pro」の特性
「南相馬市ロボット機器導入支援事業」は、南相馬市から業務委託を受けた㈱QBIT Roboticsが、コンサルティングの立場として事業を進めている。同社の中野浩也社長「ホテル丸屋グランデさんがこだわったのは、壁際をどう清掃するのかということです。私たちは国内、国外の清掃ロボット10機種以上から選定を進め、パナソニックの『RULO Pro』が唯一、壁際ギリギリに寄って、サイドブラシで汚れをかき取るところを見て、『これはすごい!』と思いました」 また、注目したのはホテル丸屋グランデのレイアウトと一定時間になると施設関係者しかいないというシチュエーションだ。ロボットの運用が容易であり、特に、「RULO Pro」は、事前に走行ルートを設定し、自律走行するマッピング方式ということもあり、この現場に向いていると判断した。昨年12月と今年の1月にデモを行い、高い清掃能力と壁際の除塵を間近で確認。スタート位置までの動線確保やスタッフによるロボットの運搬も問題なく行えることから、正式導入が決まった。
「もともと、前田さんを含め、ホテル丸屋グランデさんはロボットに対する抵抗感がなかったことが早期導入に至った大きな要因だと思います。あと、パナソニックのサポートが手厚かったですし、1回のフィールドテストで設計から修正まで迅速に対応いただきましたから、清掃オペレーションの変更と効率化につながったと思いますね」 こうして、2月からホテル丸屋グランデでロボット運用が本格スタートしたのだ。
清掃ロボットの選定
コンサル会社が見極めた「RULO Pro」の特性
「南相馬市ロボット機器導入支援事業」は、南相馬市から業務委託を受けた㈱QBIT Roboticsが、コンサルティングの立場として事業を進めている。同社の中野浩也社長「ホテル丸屋グランデさんがこだわったのは、壁際をどう清掃するのかということです。私たちは国内、国外の清掃ロボット10機種以上から選定を進め、パナソニックの『RULO Pro』が唯一、壁際ギリギリに寄って、サイドブラシで汚れをかき取るところを見て、『これはすごい!』と思いました」 また、注目したのはホテル丸屋グランデのレイアウトと一定時間になると施設関係者しかいないというシチュエーションだ。ロボットの運用が容易であり、特に、「RULO Pro」は、事前に走行ルートを設定し、自律走行するマッピング方式ということもあり、この現場に向いていると判断した。昨年12月と今年の1月にデモを行い、高い清掃能力と壁際の除塵を間近で確認。スタート位置までの動線確保やスタッフによるロボットの運搬も問題なく行えることから、正式導入が決まった。
「もともと、前田さんを含め、ホテル丸屋グランデさんはロボットに対する抵抗感がなかったことが早期導入に至った大きな要因だと思います。あと、パナソニックのサポートが手厚かったですし、1回のフィールドテストで設計から修正まで迅速に対応いただきましたから、清掃オペレーションの変更と効率化につながったと思いますね」 こうして、2月からホテル丸屋グランデでロボット運用が本格スタートしたのだ。
RULO Pro運用の仕方
床面は「RULO Pro」、客室清掃は人のシフトを確立

伸縮可能なハンドルを使って運搬も楽に

客室用エレベーターにも搭乗可能なサイズ

事前登録したマップを選んでスタート!

客室フロアで自律走行する「RULO Pro」

壁際、隅も難なく走行することができる
5〜10階の客室フロア

「RULO Pro」は、チェックアウトが終わる10時以降に清掃開始する。作業スタッフが、1階フロントのバックヤードから「RULO Pro」を運び、そこからエレベーターで5階へと運ぶ。エレベーターを降りたすぐ前が「RULO Pro」の定位置であるため、スタートボタンを押して自律走行が始まる。 エレベーターホールと廊下は合わせて約60m2、稼働時間は15分。この間、客室清掃スタッフは部屋を清掃しながら、「RULO Pro」の完了通知を待つ。各フロアにスタッフがいるため、終わった段階で回収し、エレベーターで上の階に移動し、同じようにスタートボタンを押し……これを繰り返すわけだ。 ちなみに、5〜10階までの客室スペースは、ほぼ同一構造である。
1階のメインフロント

次に、「RULO Pro」が動くのは、チェックインが落ち着く深夜0時ごろ。主にフロント業務を担当するナイトスタッフが「RULO Pro」をスタート位置まで運び、約300m2のロビーを約1時間40分かけて自律走行していく。ここは基本的に、タイルカーペットであるが、一部、タフテッドカーペットと大理石も敷いてある複合フロアとなっているものの問題なく走行できている。従来までは、メインフロントのバキュームがけはエリアを分け、数日かけてワンフロアを除塵していたが、「RULO Pro」導入後は、毎日、全面を均一に除塵するため、人手をかけず、メンテナンスができている。
清掃担当のスタッフにロボット専任のスタッフはおらず、全員でロボットの管理、運用が行えるようになっている。そのため、全員が「RULO Pro」の完了通知を受け取り、あとは移動、スタートまで迷わず操作することができている。そのため、現場からも「RULO Pro」は高く評価されていると前田室長は話す。「フロント部分の除塵をしなくて良くなったということと、作業に追われなくなったことで周囲の状況が見えるようになったと聞いています。また、社員の一員として、かわいがりながら使っていますね」ちなみに、「RULO Pro」の高い稼働率を知った前田室長の知人は、「労働基準法違反じゃないの?」と冗談を飛ばすほど、見事なロボット運用を実現させている。
RULO Pro運用の仕方
床面は「RULO Pro」、客室清掃は人のシフトを確立

伸縮可能なハンドルを使って運搬も楽に

客室用エレベーターにも搭乗可能なサイズ

事前登録したマップを選んでスタート!

客室フロアで自律走行する「RULO Pro」

壁際、隅も難なく走行することができる
5〜10階の客室フロア

「RULO Pro」は、チェックアウトが終わる10時以降に清掃開始する。作業スタッフが、1階フロントのバックヤードから「RULO Pro」を運び、そこからエレベーターで5階へと運ぶ。エレベーターを降りたすぐ前が「RULO Pro」の定位置であるため、スタートボタンを押して自律走行が始まる。 エレベーターホールと廊下は合わせて約60m2、稼働時間は15分。この間、客室清掃スタッフは部屋を清掃しながら、「RULO Pro」の完了通知を待つ。各フロアにスタッフがいるため、終わった段階で回収し、エレベーターで上の階に移動し、同じようにスタートボタンを押し……これを繰り返すわけだ。 ちなみに、5〜10階までの客室スペースは、ほぼ同一構造である。
1階のメインフロント

次に、「RULO Pro」が動くのは、チェックインが落ち着く深夜0時ごろ。主にフロント業務を担当するナイトスタッフが「RULO Pro」をスタート位置まで運び、約300m2のロビーを約1時間40分かけて自律走行していく。ここは基本的に、タイルカーペットであるが、一部、タフテッドカーペットと大理石も敷いてある複合フロアとなっているものの問題なく走行できている。従来までは、メインフロントのバキュームがけはエリアを分け、数日かけてワンフロアを除塵していたが、「RULO Pro」導入後は、毎日、全面を均一に除塵するため、人手をかけず、メンテナンスができている。
清掃担当のスタッフにロボット専任のスタッフはおらず、全員でロボットの管理、運用が行えるようになっている。そのため、全員が「RULO Pro」の完了通知を受け取り、あとは移動、スタートまで迷わず操作することができている。そのため、現場からも「RULO Pro」は高く評価されていると前田室長は話す。「フロント部分の除塵をしなくて良くなったということと、作業に追われなくなったことで周囲の状況が見えるようになったと聞いています。また、社員の一員として、かわいがりながら使っていますね」ちなみに、「RULO Pro」の高い稼働率を知った前田室長の知人は、「労働基準法違反じゃないの?」と冗談を飛ばすほど、見事なロボット運用を実現させている。
導入の効果
作業スタッフの負担を軽減し費用対効果を実感!
前田室長はロボット導入によって強いメリットを感じている。「お掃除ロボットは、人件費と比べて、1年で投資を回収できると実感しています。言い方は悪いですけど、かかるのは電気代のみですからね。労働力にロボットがあると楽なのかなと思います。とはいえ、ロボットばかりを入れて人をまったく入れないとなると地域貢献にはならないので、良いバランスを保っていきたいですね」
導入の効果
作業スタッフの負担を軽減し費用対効果を実感!
前田室長はロボット導入によって強いメリットを感じている。「お掃除ロボットは、人件費と比べて、1年で投資を回収できると実感しています。言い方は悪いですけど、かかるのは電気代のみですからね。労働力にロボットがあると楽なのかなと思います。とはいえ、ロボットばかりを入れて人をまったく入れないとなると地域貢献にはならないので、良いバランスを保っていきたいですね」
今後の展望
スタッフへの負担軽減は今後も常に考えていきたい
今後のロボット戦略についても言及した。「操作でわからないことがあると、パナソニックにフォローいただけているので、すごく順調に運用することができています。社長とは、『客室のベッド下に潜り込むことができるロボットがあると客室の除塵もできるよね』と話していて、スタッフへの負担軽減は今後も常に考えていきたいですね」* 人々とロボットが共生する街はいま、震災の復興と並行して、新たな希望と絆の和が広がりつつある。
今後の展望
スタッフへの負担軽減は今後も常に考えていきたい
今後のロボット戦略についても言及した。「操作でわからないことがあると、パナソニックにフォローいただけているので、すごく順調に運用することができています。社長とは、『客室のベッド下に潜り込むことができるロボットがあると客室の除塵もできるよね』と話していて、スタッフへの負担軽減は今後も常に考えていきたいですね」* 人々とロボットが共生する街はいま、震災の復興と並行して、新たな希望と絆の和が広がりつつある。