IT 免許証 OCRライブラリー

BIPROGY株式会社様 地域金融機関向け営業店づくり支援サービスの
デジタル伝票サービスに免許証OCR機能を採用

BIPROGYは、地域金融機関向け営業店づくり支援サービス「COCOMFY」のデジタル伝票サービスに、パナソニック ソリューションテクノロジー(以下、パナソニック)のOCRエンジン「免許証認識ライブラリー」を組み込みました。OCR機能の実装により口座開設時におけるお客様の本人情報入力作業の負担軽減を実現しました。
またこのデジタル伝票サービスの導入で、職員による転記・確認作業も削減され、地域金融機関の業務効率化に貢献しています。

BIPROGY株式会社様 ロゴ

BIPROGY株式会社様

【本社所在地】 〒135-8560 東京都江東区豊洲1-1-1
【社長】 平岡 昭良
【設立】 1958年3月
【従業員数】 8,124名(2023年3月31日現在 連結)
【事業内容】 コンサルティングサービス、ITソリューション、アウトソーシングサービス、サポートサービスおよびシステム関連サービスの提供 ほか

導入前の課題

  1. 地域金融機関から、業務効率化を目指した新しい営業店づくりの支援が求められていた。
  2. タブレット導入前の口座開設では、お客様の伝票記入作業と営業店窓口担当者の伝票内容の転記作業・内容確認に時間がかかっていた。
  3. タブレット導入にあたり、お客様が本人情報を一から手入力する必要があるため、セルフ操作を途中で諦めてしまう懸念があった。

導入後の効果

  1. 地域金融機関向け営業店づくり支援サービスを使ってタブレットを導入し、営業店の業務効率化につなげた。
  2. 新規口座開設にかかっていた時間を従来の1時間から25分程度に短縮し、お客様の負担軽減と営業店窓口担当者の業務効率化を
    実現した。
  3. 免許証OCR機能でタブレットへの本人情報入力を省力化し、お客様のセルフ操作を実現した。

地域金融機関の営業店づくりを支援する新しいソリューションサービスが登場

BIPROGY(ビプロジー)は国内大手のITソリューションサービスベンダーで、旧社名の日本ユニシスが多くの方々に知られています。2006年に米国ユニシスと資本関係を解消後、2012年に大日本印刷の持分法適用関連会社化を経て、2022年4月に現社名へ商号変更しました。新社名は光の屈折・反射時に見える7色の頭文字を並べたものであり、“未来を照らす光”のような存在になりたいという思いが込められています。

旧社名の時代から金融機関の勘定系システムを構築できるシステムインテグレーターとして有名なBIPROGYは、現在も共同利用型勘定系サービス「OptBAE」をはじめ、さまざまな金融機関向けソリューションを展開しています。その中で2022年5月に提供を開始したのが、営業店づくり支援サービス「COCOMFY(ココンフィ)」です。主に地方銀行や信用金庫など地域金融機関の営業店を対象にしており、顧客体験価値向上、顧客接点の拡大、業務効率化を目指した新しい営業店づくりを支援する各種サービスメニューで構成されています。

このCOCOMFYの第一弾として提供を開始したのが「デジタル伝票サービス」です。ファイナンシャル第二事業部 イノベーション推進室 第一企画室 主任の伊藤順基氏は次のように説明します。

「デジタル伝票サービスは、定型業務で使われる紙伝票のペーパーレス化を目指すサービスです。2016年に当社が発売した営業店タブレット端末システム『BANK_FIT-Zero』をベースにリニューアルしたもので、地域金融機関におけるお客様の伝票記入をデジタル化すると共に、営業店の事務作業を効率化します」

読み取り精度やスピードを入念に比較
サーバー駆動型を決め手に採用

伊藤 順基 氏

BIPROGY株式会社
ファイナンシャル第二事業部
イノベーション推進室
第一企画室 主任 伊藤 順基 氏

COCOMFYのデジタル伝票サービスには、パナソニックのOCRエンジン「免許証認識ライブラリー」が組み込まれています。

「例えば、新しい銀行口座を開設する際には、お客様自身で氏名・住所・生年月日などの本人情報を紙の伝票に記入していただきます。この伝票をタブレットに置き換えても、お客様は本人情報を一からタブレットに手入力しなければならないため、その作業負荷から、結局セルフ操作を途中で諦めるお客様が出てしまうのでは、という懸念がありました。この課題を解決するべく入力作業効率化の仕組みとして導入したのが、運転免許証のOCR機能です。これにより免許証に記載された本人情報を読み取り、入力フォームに自動で反映できるようになりました。お客様の入力する手間が省け、顧客体験価値が向上しました」(伊藤氏)

運転免許証のOCR機能を組み込むにあたり、BIPROGYでは複数の製品を候補に挙げて比較検討を行いました。

「読み取り精度の高さ、読み取りスピード、コストなどを入念に比較しながら検討した結果、パナソニックのOCRエンジンを採用しました。決め手は、パナソニックのOCRエンジンだけがシステム側で制御しやすいサーバー稼働型で提供されていることでした」(伊藤氏)

BIPROGYが免許証認識ライブラリーの導入を決めたのは、COCOMFYの前身サービスであるBANK_FIT-Zeroの開発を進めていた2016年のことです。免許証認識ライブラリーの組み込み自体は、特に苦労したり手間がかかったりすることなく、スムーズに進んだといいます。

「開発担当から聞いた話によると、APIの仕様が明確で、またサンプルプログラムやわかりやすいマニュアルも用意されていたので、商品として使いやすかったそうです。そのためパナソニックのサポートをほとんど利用せずに組み込むことができ、開発期間を短縮できました」(岸氏)

新規口座開設時にかかる時間を大幅に削減
お客様と営業店窓口担当者双方の負担を軽減

COCOMFYのデジタル伝票サービスは、BANK_FIT-Zeroを導入していた金融機関を含め4行の信用金庫で導入しています。

「COCOMFYデジタル伝票サービスを導入された金融機関から『これまでは審査を含め、新規口座開設に1時間程度かかっていましたが、作業工程のデジタル化により、約25分間にまで短縮できた』という声が寄せられています。導入を検討中の金融機関からも非常に反応が良く、当社としてもOCR機能をデジタル伝票サービスにおける目玉の一つと位置付けています」(岸氏)

COCOMFYのデジタル伝票サービスは、営業店の業務効率化を実現し、浮いたリソースを営業活動などに回すことができるサービスとして、金融機関からの引き合いが増加しています。

現時点でCOCOMFYのデジタル伝票サービスがサポートしているのは免許証のOCR機能だけですが、今後はマイナンバーカードに対応したOCR機能の実装も検討しています。

その際にも

「パナソニックのOCRエンジンを有力な候補として検討したい」(伊藤氏)

とのことです。これからもパナソニックのOCRエンジンは、COCOMFYのデジタル伝票サービスを強力に支え続けていきます。

岸 諒 氏

BIPROGY株式会社
ファイナンシャル第二事業部
イノベーション推進室
第一企画室 岸 諒 氏

免許証OCR の利用イメージ
免許証OCR の利用イメージ

※ 本文中に記載されている内容は、2023年3月の取材時点のものです。

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