電池のある生産プロセスを改善することで、これまで以上の性能を実現できる。そんな画期的な事実を突き止めた私は早速、特許出願のため知財担当者に連絡しました。すると、思いも寄らない回答が。その技術を守るため特許は取らない方が良い、と言うのです。今回の技術は生産工程の工場内で使用するもの。仮に他社が真似をしたとしても、それを立証することが難しいのだそうです。特許出願とは技術を公開することで守る手法。一方、技術を公開せずにノウハウとして守るという手法もある。今回は敢えて特許を取得せず、ノウハウ化した方が良いのではないかというアドバイスだったのです。開発した技術は必ず特許化するものと考えていた私にとって、目からウロコの解決策でした。　＜生産技術担当者＞