「Microsoft 365」の導入事例株式会社セブン銀行様

社内OA基盤のクラウド化を全面サポート。
高度なセキュリティ対策で、場所に縛られない働き方を実現。

株式会社セブン銀行は、社内OAシステムをデータセンター利用によるオンプレミス環境で運用していたが、2021年3月、クラウドへの全面移行を実施した。
高セキュアで運用性に優れたシステムを構築し、PC環境は従来のシンクライアント端末からFAT端末へ移行。Microsoft 365のさまざまな機能を使用した大幅な業務効率化を実現した。

導入前の課題

これまでのオンプレミス環境ではサーバー増設時に手間がかかった・・・
VDI方式ではオンライン会議の際に音声の遅延や画面のフリーズなどがあった・・・

導入後の効果

社内OA基盤をクラウド化し、業務効率化をサポート。
高いセキュリティ性を確保しながら、シンクライアント端末からFAT端末に移行。

高いセキュリティ性と運用性の共存を目指して

ATMプラットフォーム事業、決済口座事業、海外事業という3つの事業を展開しているセブン銀行は、2021年12月時点で全国各地に2万6000台以上ものATMを設置し、24時間365日稼働する利便性の高いATMサービスを提供している。
これまで同社のPC環境は、高いセキュリティ性を確保するためにVDIサービスを活用して社員のPCに一切のデータを残さない運用を行っていた。これにより、情報漏えいの心配は不要だったものの、業務を効率的に進めるという観点ではさまざまな課題があった。移行前の環境について、セブン銀行コーポレート・トランスフォーメーション部副調査役の堤健吾氏は語る。

「操作面でのもたつきや処理速度の遅さなど、日常の業務を進める上でさまざまな問題を抱えていました。システムやネットワークのボトルネックの兼ね合いから、業務高度化に伴う新たなニーズに対しても、スピード感のある対応がとれず、システム所管としてもストレスを抱えたまま長年我慢していたのです」

また、サーバー増設時に手間がかかることや、さらには新型コロナウイルス感染症の影響で利用が加速したオンライン会議においては、音声の遅延や画面のフリーズなどさまざまな課題を抱えていたという。

そこで2020年、高いセキュリティ性を確保しながら運用性が向上する新しい環境整備を目指し、Microsoft 365を活用した社内OA基盤のクラウド移行プロジェクトを始動させた。

「Microsoft 365」に関する詳細情報・お見積りなど、お気軽にご相談ください。

課題の整理から解決策の提案までトータルでサポート

株式会社セブン銀行
コーポレート・トランスフォーメーション部
主任調査役青木孝子氏

今回パナソニックソリューションテクノロジーでは、PoCの段階からセブン銀行のクラウド移行プロジェクトに参画し、課題の洗い出しやボトルネックの整理、改善策の提案を進めていった。まずステップ1の段階として、クラウド認証基盤を導入し、ハイブリッド環境を構築した。続くステップ2ではオンプレミスとMicrosoft 365のハイブリッド構成でクラウド機能を確認。導入に向けたシステム設計を行っていった。そして最終ステップでメールの移行や経路の切り替え、ハイブリッドの解除のほか、シンクライアント端末からFAT端末への移行作業を実施。Microsoft製品だけでなく、メールセキュリティやサイバーセキュリティの他社製品も組み合わせながら、強固なセキュリティと使いやすさの両方を兼ね備えたシステムを構築した。セブン銀行コーポレート・トランスフォーメーション部主任調査役の青木孝子氏は語る。

「要件定義の段階からサポートいただいたおかげで、これまでのボトルネックを整理し、解消することができました。また、セキュリティ面の強化に対しては、数社の製品をしっかりと比較検討した上で最善の製品を提案してもらい、窓口を集約したスムーズな導入支援を実現していただきました。これはマルチベンダーであるパナソニックソリューションテクノロジーさんだから成し得たことだと思っています。約1年という短期間での依頼でしたが、豊富な知識と大規模展開のノウハウのおかげで、今回の移行プロジェクトを成功させることができました」

社内コミュニケーションの活性化に貢献

Microsoft 365の導入により、リモートワークでも社内にいるときと同じ環境で仕事ができるようになり、働き方改革につながったという。また、オンライン会議での音声の遅延や画面のフリーズがなくなり、ストレスなくコミュニケーションがとれるようになったことは大きな業務改善につながったそうだ。

「例えばスマートフォンからでもコミュニケーションが可能となり、場所にとらわれない職場環境を整えることができました。今回、Teamsなどのコミュニケーションツールを期日どおりにサービスインできたことは大きかったと思います。以前よりも部署間をまたがるコミュニケーションが活性化し、横のつながりをつくるという面でも大きく貢献できています」（堤氏）